上平(読み)じょうひょう

精選版 日本国語大辞典 「上平」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ひょう ジャウヒャウ【上平】

〘名〙 漢字音四声平声・上声・去声入声)のうち、平声に属する三〇韻を二分したものの一つ。東・冬・江・支・微・魚・虞・斉・佳・灰・真・文・元・寒・刪の一五韻。→下平(かひょう)。〔古今韻会挙要凡例

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デジタル大辞泉 「上平」の意味・読み・例文・類語

じょう‐ひょう〔ジヤウヒヤウ〕【上平】

漢字の四声で、平声ひょうしょう30韻のうち、前半の東・冬・江・支・微・魚・虞・斉・佳・灰・真・文・元・寒・刪の15韻。上平声。→下平かひょう
現代中国語の四声第一声のこと。音が高く平らかに伸びる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「上平」の意味・わかりやすい解説

上平
かみたいら

富山県南西部、東礪波郡(ひがしとなみぐん)にあった旧村名(上平村(むら))。現在は南砺(なんと)市の南西部を占める一地区。2004年(平成16)東礪波郡城端(じょうはな)町、井波(いなみ)町、福野(ふくの)町、平(たいら)村、利賀(とが)村、井口(いのくち)村、西礪波郡福光(ふくみつ)町と合併、市制を施行して南砺市となる。旧村域は、庄川(しょうがわ)上流に位置し、古来五箇山(ごかやま)の一村。南部は岐阜県白川村に、南西部は石川県に接し、白山国立公園(はくさんこくりつこうえん)に含まれる。総面積の95%以上が山林で、域内に16の集落が庄川沿いの段丘上に散在している。1942年(昭和17)小原(おはら)ダムと発電所、1951年(昭和26)関西電力の成出(なるで)ダムと発電所、その後、新成出、新小原、赤尾、境川などの各発電所ができた。五箇山最大の合掌(がっしょう)造民家である西赤尾の岩瀬家住宅は国指定重要文化財、菅沼(すがぬま)の合掌集落(越中五箇山菅沼集落)は国指定史跡で、重要伝統的建造物群保存地区(歴史的街並保存地区)に選定され、また「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産(世界文化遺産)に登録されている。観光産業に力を入れており、年間60万人以上の観光客が訪れる。菅沼地区には青少年旅行村として五箇山民俗館やロッジ、キャンプ施設がある。西赤尾には赤尾道宗(どうしゅう)が開いた行徳寺がある。電源開発で生活も変容し、国道156号の改修拡幅で道路事情がよくなった。東海北陸自動車道の五箇山インターチェンジがある。形の異なる飛越(ひえつ)七橋がある庄川左岸一帯は五箇山県立自然公園に含まれる。

[深井三郎]

『『上平村誌』(1982・上平村)』


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上平」の意味・わかりやすい解説

上平
かみたいら

富山県南西部,南砺市南西部の旧村域。飛騨山地庄川上流域にあり,西部は石川県,南部は岐阜県に接する。 1889年村制。 2004年城端町,村,利賀村,井波町,井口村,福野町,福光町と合体して南砺市となった。平家の落人伝説のある五箇山の一部。昭和初期から始まった庄川水系の電源開発に伴い,道路の整備が進み,生活様式も変わり合掌造の民家も減少しているが,北西部の菅沼にある合掌造の集落 (国指定史跡) は,1995年世界遺産の文化遺産に登録された。なかでも岩瀬家住宅は国の重要文化財。主産業は河岸段丘上の米作,緩傾斜面の畑作,山地の林業,庄川のイワナの養殖,民宿業などである。大部分が五箇山県立自然公園に,一部が白山国立公園に含まれる。

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改訂新版 世界大百科事典 「上平」の意味・わかりやすい解説

上平 (かみたいら)

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デジタル大辞泉プラス 「上平」の解説

上平(かみたいら)

富山県南砺市にある道の駅。国道156号に沿う。

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