うえだ‐りゅう うへだリウ【上田流】
〘名〙
※雑俳・柳多留‐一〇三(1828)「真田軍記を写してる上田流」
②
馬術の一流派。大坪流細川左衛門佐康政の門人、上田但馬守重秀を祖とする。〔本朝武芸小伝(1716)〕
③
尺八の一流派。都山流の祖、中尾都山に学んだ
上田芳憧が、大正六年(
一九一七)に独立しておこした。関西地方に行なわれる。
④
槍術の一流派。宝蔵院流の流れをくむもので、武州新発田藩の藩士上田台右衛門英生を祖とする。
⑤ 茶道流派の一つ。利休と
織部に学んだ
上田宗箇が開く。広島の浅野家に伝わる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「上田流」の意味・読み・例文・類語
うえだ‐りゅう〔うへだリウ〕【上田流】
尺八の流派の一。大正6年(1917)、上田芳憧が都山流から分かれて創始。
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世界大百科事典(旧版)内の上田流の言及
【尺八】より
…都山流は創始者自身の活発な活動とさまざまな新工夫によって短年月のうちに広まり,大正年間以後は琴古流と並んで尺八楽の二大流派となっている。この都山流から1917年に上田流(流祖は初世上田芳憧)が大阪で分派独立し,また,同じ年にやはり大阪で,宗悦流の別系統から竹保(ちくほ)流(流祖は初代酒井竹保)が生まれた。 以上,琴古,都山,上田,竹保の4流が近代尺八楽として一般化している流派であるが,そのうち琴古流は古曲本曲と外曲を曲目とし,他の3流は外曲と各流独自の新しい本曲(一部の古典本曲も含む)を曲目としている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」