上通(読み)ジョウツウ

デジタル大辞泉 「上通」の意味・読み・例文・類語

じょう‐つう〔ジヤウ‐〕【上通】

[名](スル)下の者の意思などが上の者に伝わること。「下意が上通するよう努める」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「上通」の意味・読み・例文・類語

うわ‐どおり うはどほり【上通】

〘名〙 江戸時代寺社奉行所法廷一部。出廷した御目見を許された武士、その他身分の高い僧侶、神官が着席したところ。⇔下通(したどおり)
※祠曹雑識(1834)一四訟庭に上通下通浪人台砂利の四等あり」

じょう‐つう ジャウ‥【上通】

〘名〙 下位のものが上位のものに意思を通ずること。上達。下意上達。
随筆甲子夜話(1821‐41)六「田氏に阿附せる輩その取扱を上通にせんとす」

かみ‐どおり ‥どほり【上通】

〘名〙 市街などで、中心地に近い方にある街路

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世界大百科事典(旧版)内の上通の言及

【白洲】より

…御用達町人や由緒ある浪人等は下椽(したえん)(板椽,落椽(おちえん),浪人台)に,武士や僧侶,神職等は一段高い上椽(うわえん)(畳椽,椽頰(えんがわ),下通(したどおり))に座る。さらに上段の間(上通(うわどおり))を区分して設ける奉行所もあるが,奉行は最上段の座敷に着座した。上椽以上に座る資格のある者を上者(うわもの),下椽,砂利に座るべき者を下者(したもの)という。…

※「上通」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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