上陽(読み)じょうよう

精選版 日本国語大辞典 「上陽」の意味・読み・例文・類語

じょう‐よう ジャウヤウ【上陽】

[1] 〘名〙 正月をいう。
菅家文草(900頃)六・扈従雲林院、不勝感歎、聊叙所観「曰、上陽子日、野遊厭老」
[2] 「じょうようきゅう(上陽宮)」の略。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「上陽」の意味・わかりやすい解説

上陽
じょうよう

福岡県南部、八女郡(やめぐん)にあった旧町名上陽町(まち))。現在は八女市の北部を占める。旧上陽町は1958年(昭和33)北川内(きたかわち)町と横山村が合併して改称。町名は『日本書紀』の上陽咩(かみつやめ)郡に由来。2006年(平成18)八女市に編入。耳納(みのう)山地南麓(なんろく)の緩斜面が広く分布、星野(ほしの)川が南部を西流する。主産業は農林業で、茶、シイタケミカン、イチゴなどを特産し、とくに上陽銘茶は八女茶のうちでも最上級である。木材、竹製品、線香などの加工も行われている。桜、紅葉の美しい北川内公園のほか、北部の耳納山地付近は筑後川(ちくごがわ)県立自然公園に含まれ、耳納スカイラインが通じる。旧町内には石橋が多く残され、一連から四連までの石橋群は景勝地として知られ、また星野川上流ゲンジボタルの生息地となっている。

[石黒正紀]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上陽」の意味・わかりやすい解説

上陽
じょうよう

福岡県南部,八女市北部の旧町域。水縄山地南斜面に位置し,矢部川上流の星野川,横山川流域に広がる。1958年北川内町と横山村が合体して上陽町が発足。2006年八女市に編入。農林業が主産業で,米,チャ(茶),杉材,シイタケ,たけのこ,コンニャクのほか竹製品などを産する。中心地区の北川内にある東公園サクラツツジ,カエデの名所

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改訂新版 世界大百科事典 「上陽」の意味・わかりやすい解説

上陽 (じょうよう)

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