下つ国(読み)したつくに

精選版 日本国語大辞典 「下つ国」の意味・読み・例文・類語

したつ【下つ】 国(くに)

日本神話で、死者が行くと考えられていた地下の国。黄泉(よみ)の国。
書紀(720)欽明二年七月(寛文版訓)「上(かみ)雲際(おほそら)に達(いた)り下(しも)は泉中(シタツクニ)に及(をよ)ぶ」
延喜式(927)祝詞(九条家本訓)「吾が名妋(なせ)の命(みこと)は上つ国を知ろしめすべし。吾は下津国(シタツくに)を知らさむ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「下つ国」の意味・読み・例文・類語

した‐つ‐くに【下つ国】

地下にあるという国。死者の国。黄泉よみの国。
「吾が名妋なせの命は、うはつ国を知ろしめすべし、吾は―を知らさむ」〈祝詞・鎮火祭

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android