下位概念(読み)かいがいねん

精選版 日本国語大辞典 「下位概念」の意味・読み・例文・類語

かい‐がいねん カヰ‥【下位概念】

〘名〙 二つ概念があって、それが包括、被包括の関係を持つ時、包括される概念のこと。たとえば、「人間」の「動物」に対する概念。低級概念種概念。⇔上位概念
論理学(1916)〈速水滉〉一「包括された概念の包括する概念に対する関係を低級(下位) Subordination の関係と云ひ、其の概念を低級概念(下位概念) Subordinate Concept と云ふ」

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デジタル大辞泉 「下位概念」の意味・読み・例文・類語

かい‐がいねん〔カヰ‐〕【下位概念】

論理学で、二つの概念が包括・被包括の関係にあるとき、包括されるほうの概念。例えば、生物に対する動物や植物。低級概念。⇔上位概念

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世界大百科事典(旧版)内の下位概念の言及

【概念】より

…アリストテレスに由来する,現代以前の伝統的形式論理学では概念に対してさまざまな分類が行われてきた。たとえば,〈生物〉〈動物〉〈犬〉等のように概括度,包括度の高低による上位概念と下位概念(類概念と種概念)の区別,肯定概念と否定概念の区別等がそれである。これらのうちには下位集合,補集合等の用語で新たに規定し直されるものもあるが,分類の意義や根拠の明確でないもの,錯誤を招く恐れのあるものもある。…

※「下位概念」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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