下北面(読み)げほくめん

精選版 日本国語大辞典 「下北面」の意味・読み・例文・類語

げ‐ほくめん【下北面】

〘名〙 院の御所を警護する北面武士うち諸大夫ではなく侍の者をいう。かほくめん。→上北面
台記‐久安四年(1148)一一月二〇日「欲賀慶、無人以聞、試覔下侍〈俗号下北面〉」

か‐ほくめん【下北面】

〘名〙 北面の武士で侍身分の者。げほくめん。
※大観本謡曲・碇潜(室町末)「あらものものし上北面下北面、宰相三位弁の蔵人、もっこん百官楯を突き」

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デジタル大辞泉 「下北面」の意味・読み・例文・類語

げ‐ほくめん【下北面】

北面の武士のうち、六位の者。かほくめん。→上北面

か‐ほくめん【下北面】

げほくめん(下北面)

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世界大百科事典(旧版)内の下北面の言及

【北面の武士】より

…白河院政開始後ほどなく創設され,はじめのうちは〈御寵童〉なども含んでいた。諸大夫以上を上(しよう)北面,五,六位の譜代の侍を下(げ)北面と呼ぶ。下北面は白河院死去のときに合わせて80余人に及んでいたが,そのなかには武士が多くとりこまれていた。…

※「下北面」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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