精選版 日本国語大辞典 「下名」の意味・読み・例文・類語
おり‐な【下名】
〘名〙 平安時代以降、叙位・除目のとき、四位以下の叙人・任人の姓名を書いて式部(しきぶ)、兵部(ひょうぶ)の二省の丞(じょう)に下付すること。また、その名簿。四位、五位、六位の字をはじめに高く書き、姓名を一字下げて書く。はじめは天皇が紫宸殿に出御して行なわれたが、後には太政官庁、外記庁で行なわれた。
※西宮記(969頃)二「下名、上卿着二議所一出レ自二日華門一、召二二省丞一、給二下名一」
した‐な【下名】
〘名〙 正式でない名前。よびな。通称。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報