精選版 日本国語大辞典 「下物」の意味・読み・例文・類語
おろし‐もの【下物】
〘名〙
② 主君などから賜わる品。
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)張湯第二九「公方から下物(ヲロシもの)がなうては、たすかるまいほどに」
※日葡辞書(1603‐04)「Voroximononi(ヲロシモノニ) スル」
か‐ぶつ【下物】
〘名〙 (酒とともに飲み下す物の意) 酒のさかな。〔洒落本・虚実柳巷方言(1794)〕
くだされ‐もの【下物】
くだし‐もの【下物】
〘名〙 京都から地方へ送る物。特に江戸へ送る物をいう。
※浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)上「おくだし物の御用ならば私に仰聞けられませ」
おり‐もの【下物】
〘名〙 婦人の内部生殖器から流下する血液、粘液、組織片などの総称。悪露。こしけ。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
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