下見(読み)シタミ

デジタル大辞泉 「下見」の意味・読み・例文・類語

した‐み【下見】

[名](スル)
前もって見て調べておくこと。下検分。「会場下見する」
前もって書物書類に目を通しておくこと。下読み。「演説草稿下見しておく」
木造建築外壁の横板張りで、上の板の下端を下の板の上端に少し重ねたもの。ところどころ縦に細い棒を上から当てて押さえる。
[類語](1下調べ下検分内覧内見前前かねてかねがね何時か既往これまで従来従前し方先年当年一時一頃その節先に当時古来あらかじめ年来旧来在来その昔前以て先立ってかつてすでに見越し先刻早め根回し手回し早手回し手を回す地固めなら布石事前先手手当て準備下準備段取り手筈てはず予習備え伏線つとにとうにとっく示し合わせる言い合わせる申し合わせる打ち合わせる口裏を合わせる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下見」の意味・読み・例文・類語

した‐み【下見】

〘名〙
① (━する) あらかじめ見て、調べておくこと。下検分。
※百丈清規抄(1462)二「侍者にいく僧も、した見をもせいでなんとあらうぞと思へ共」
※俳諧・二息(1693)「蘇生地獄の責の下(しタ)見して」
② (━する) 前もって書物に目を通しておくこと。下読み。
去来推定)宛芭蕉書簡‐元祿七年(1694)九月一〇日「尤下見・板之あらまし、又々貴様御世話被成不下候はでは成申まじく候」
③ 家の外壁や塀に打ち付けて風雨を防ぐ板壁。横に板を少しずつ重なり合うように並べて張り、その上に五〇センチメートルから一メートルくらいの間隔で、細木を縦に打ちつけたもの。下見張り。〔志不可起(1727)〕

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