下質(読み)したじち

精選版 日本国語大辞典 「下質」の意味・読み・例文・類語

した‐じち【下質】

〘名〙 江戸時代質屋質物をさらに他の質屋に質入れすること。当時、質の利息が高かったため、資金の豊かでない質屋は、質物をさらに親質屋に質入れすることがあった。上質(うわじち)。又質(またじち)
※歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)二幕「幸ひ私が下質(シタジチ)を送る、深川の金子屋、亭主は以前薬種屋あがり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「下質」の意味・読み・例文・類語

した‐じち【下質】

江戸時代、質屋が質物をさらに他の質屋に質入れすること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android