不二越(読み)ふじこし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「不二越」の意味・わかりやすい解説

不二越
ふじこし

工具軸受などのメーカー。 1928年切削工具の国産化のために不二越鋼材工業として設立,金切り鋸刃,ドリル,カッタ,リーマなどを製造。次いでねじ切り工具,ゲージマイクロメータなどを製造し,精密機器の国産化を達成する。 43年にはブローチ盤などの工作機械も手がける。第2次世界大戦後は一時中断したが,54年事業を再開,技術提携により各種新鋭工作機械を開発,58年油圧機器の製造,販売を始める。 63年現社名に変更。海外進出にも積極的で世界各地に拠点をつくる。 70年には工業用ロボットを開発。近年は電子技術関連分野を強化している。売上構成比は,軸受 31%,工作機 25%,工具 18%,油圧機器 15%,鋼材ほか 11%。年間売上高 1541億 4700万円 (連結。うち輸出 28%) ,資本金 133億 4600万円 (1998) ,従業員数 3638名 (1999) 。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「不二越」の解説

不二越

正式社名「株式会社不二越」。英文社名「NACHI-FUJIKOSHI CORP.」。機械工業。昭和3年(1928)「不二越鋼材工業株式会社」設立。同38年(1963)現在の社名に変更。東京本社は東京都港区東新橋。富山本社は富山市不二越本町。軸受け・工具・工作機械などを製造。自動車向けが主力産業用ロボットも手がける。東京証券取引所第1部上場。証券コード6474。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

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