不即不離(読み)ふそくふり

精選版 日本国語大辞典 「不即不離」の意味・読み・例文・類語

ふそく‐ふり【不即不離】

〘名〙 (形動) 二つのものの関係が、つきもせず、離れもしないこと。また、その関係やさま。つかずはなれず。
詩学逢原(1763)序「是則深得鏡華水月之趣、優入不即不離之域者、実詩家本来面目也」
※あの頃の自分の事(1919)〈芥川龍之介〉二「形式内容との不即不離な関係は」 〔円覚経

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デジタル大辞泉 「不即不離」の意味・読み・例文・類語

ふそく‐ふり【不即不離】

二つのものが強く結びつきもせず、また離れもしない関係にあること。つかずはなれず。「不即不離の関係」→相即不離
[類語]付かず離れず

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四字熟語を知る辞典 「不即不離」の解説

不即不離

二つのものの関係が、つきもせず、離れもしないこと。つかずはなれず。

[活用] ―の。

[使用例] 形式と内容との不即不離な関係は、〈略〉屡実際創作の上では、この微妙な関係を等閑に附して顧みなかった[芥川龍之介*あの頃の自分の事|1918]

[使用例] あまり葉子に親しむ様子は見せずに不即不離の態度を保っていた[有島武郎*或る女|1919]

[解説] 「即」はそばにくっつくという意味

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