デジタル大辞泉
「不夜城」の意味・読み・例文・類語
ふやじょう【不夜城】[書名]
馳星周の長編犯罪小説、および同作を第1作とする小説シリーズ。第1作は平成8年(1996)刊行。古神陸名義でアクション系ライトノベルを執筆していた著者による初の一般小説で、第18回吉川英治文学新人賞および第15回日本冒険小説協会大賞を受賞。平成10年(1998)映画化。シリーズ作品に「鎮魂歌」「長恨歌」がある。
ふや‐じょう〔‐ジヤウ〕【不夜城】
1 《「三斉略記」から》中国の漢代に東莱郡(現在の山東省)にあった城の名。夜も太陽が出て明るかったという。
2 夜も一面に灯火・ネオンなどがともって昼のように明るくにぎわっている場所。特に、歓楽街。
[補説]書名別項。→不夜城
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ふや‐じょう ‥ジャウ【不夜城】
[1] 夜も太陽が出て明るかったという中国東莱郡不夜県にあった城。〔三斉略記〕
[2] 〘名〙 灯火が一面に明るく輝いて、夜でも昼のように明るい場所。また、
夜空に光り輝いている巨大な
建物。一般に
歓楽境をさしていうことが多い。
※再昌草‐永正元年(1504)八月一五日「清光此夕十分月、満目山川不夜城」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
不夜城
夜でも、まるで昼であるかのように明るい、立派な建物のこと。
[使用例] 見ろ、このシャンデリヤの煌々と輝く不夜城を……これは藩閥政府の断末魔の叫喚だ[円地文子*女坂|1957]
[由来] 紀元前数世紀の昔に、中国の東萊郡(現在の山東省内)というところにあったと伝えられる、夜に太陽が出ていたという都市の名前から。「[漢書]」という歴史書の注釈に引用された「斉地記」という書物に、記載があります。
出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報