不如意(読み)フニョイ

デジタル大辞泉 「不如意」の意味・読み・例文・類語

ふ‐にょい【不如意】

[名・形動]《「意の如くならず」の意》
経済的に苦しいこと。また、そのさま。「手元不如意生活
思い通りにならないこと。また、そのさま。「不如意な結果に終わる」
[類語](1貧乏貧困貧窮貧苦窮乏困窮困乏困苦生活苦ひん赤貧極貧清貧じり貧貧寒じり安どか貧素寒貧すかんぴん文無もんな落ち目減退後退下火退潮尻すぼまり廃頽下り坂左前不振先細り下がり目低落廃る廃れる傾く寂れる/(2不便不自由不随事欠くままならぬ

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精選版 日本国語大辞典 「不如意」の意味・読み・例文・類語

ふ‐にょい【不如意】

〘名〙 (形動) (「意の如くならず」の意)
① 思い通りにならないこと。また、そのさま。
※どちりなきりしたん(一六〇〇年版)(1600)一〇「にょしはははにつきゆき、まま父にあひていかほどのふにょいをかしのぐべき」
② そのことをするための資力能力が乏しいこと。特に、金銭が乏しくて何もできないこと。また、そのさま。
※コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)一「トンヨク ナル モノワ ゴンゴニ ヲヨバヌ funhoyuo(フニョイヲ) モッテ セメラル ベキ ナリ」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉四「さらぬだに不如意(フニョイ)なる活計が」

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