一つの原子あるいは分子のなかで対をなしていない電子をいう.閉殻構造をもった希ガスや多くの安定な分子では,パウリの原理に従って逆向きのスピンをもった電子が対をなして軌道を占有している.しかし,希ガス以外の原子では,フントの規則により電子のスピンが平行になる電子配列をとりやすく,不対電子をもつ.また,奇数個の電子をもつ分子(例:NO,遊離基)はもちろん,偶数個の電子をもつ分子でも不対電子をもつことがある(例:O2,ビラジカル).一般に不対電子は,ほかの不対電子と対をつくって安定な共有結合をつくるので,遊離基は化学反応性が大きい.不対電子をもった分子は常磁性を示し,電子スピン共鳴吸収を与える.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
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