不尽(読み)フジン

デジタル大辞泉 「不尽」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じん【不尽】

つきないこと。絶えることがないこと。
万古―の宗教思想が」〈蘆花思出の記
十分に思いを述べつくさない意で、手紙の終わりに添える語。不悉ふしつ。不備。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「不尽」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じん【不尽】

〘名〙
① つきないこと。いつまでも続いて終わりがないこと。
※覚海法橋法語(12C後‐13C前)「此業力所感の故に、業の尽不尽に依て生を改めて」 〔杜甫登高
② 意を十分につくしえないの意で、手紙の終わりに添えることば。不悉(ふしつ)
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉附録八「万々諒察するあれよ。不尽」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「不尽」の読み・字形・画数・意味

【不尽】ふじん

尽きぬ。

字通「不」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android