不慮(読み)ふりょ

精選版 日本国語大辞典 「不慮」の意味・読み・例文・類語

ふ‐りょ【不慮】

〘名〙 (形動)
予測がつかず思いがけないこと。不意であること。また、そのさま。意外。心外。
今昔(1120頃か)九「不慮に族(やから)の為に罪を蒙て」
秋声の描く女(1946)〈中野好夫〉「男が最近不慮の死をとげたことをきかされる」 〔杜荀鶴‐経廃宅詩〕
思慮がないこと。不思慮。
浄瑠璃宇治の姫切(1658)一「おっとにうらみ有ゆへ、ふりょにやとをたち出」

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デジタル大辞泉 「不慮」の意味・読み・例文・類語

ふ‐りょ【不慮】

思いがけないこと。意外。不意。「不慮事故に遭う」「不慮の死を遂げる」
[類語]不測非業不覚意外思いのほか案外思いがけない思いも寄らない慮外存外望外予想外意表なかなか意想外心外ゆくりなく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「不慮」の読み・字形・画数・意味

【不慮】ふりよ

思いがけぬ。深く考えない。〔孟子、尽心上〕人の學ばずして能くするは、其の良能なり。慮(はか)らずして知るは、其の良知なり。

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