不昧(読み)ふまい

精選版 日本国語大辞典 「不昧」の意味・読み・例文・類語

ふ‐まい【不昧】

〘名〙
仏語くらくないこと。明らかであること。
正法眼蔵(1231‐53)大修行「不昧因果は、因果にくらからずといふは、大修行は超脱の因果なるがゆゑに」
邪欲に昧(くら)まされることがないこと。
※大学垂加先生講義(1679)「此に至ては、きっかりとその虚霊不昧の舎りどころを云出す」

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デジタル大辞泉 「不昧」の意味・読み・例文・類語

ふ‐まい【不昧】

道理にくらくないこと。聡明なこと。
物欲などに心がくらまされないこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「不昧」の読み・字形・画数・意味

【不昧】ふまい

明らか。くらまされぬ。〔大学章句一章なるは人の天に得るにして、靈(きよれい)不昧、以て衆理へて、事に應ずるなり。

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