不順(読み)ふじゅん

精選版 日本国語大辞典 「不順」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じゅん【不順】

〘名〙 (形動)
道理に従わないこと。正道にそむくこと。また、そのさま。
日葡辞書(1603‐04)「Fujun(フジュン)。シタガワズ」 〔易経‐蒙卦〕
② 人に従わないこと。すなおでないこと。また、そのさま。
咄本醒睡笑(1628)四「老母の命にしたがはざる不孝・不順の過」 〔詩経‐大雅・桑柔〕
順序が狂うこと。順調でないこと。また、そのさま。
※雑俳・後の栞(1816)「夫れのやうな・不順楽しむ湯後の妾」
④ からだの調子が悪いこと。健康をそこねること。また、そのさま。
※浮世草子・諸道聴耳世間猿(1766)三「麻痺、麻木、一切不順(ふシュン)妙薬なり」
気候が順当でないこと。気候がくるうこと。また、そのさま。
※雑俳・ゆきの友(1855)「障子出すやら袷やら不順な日」

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デジタル大辞泉 「不順」の意味・読み・例文・類語

ふ‐じゅん【不順】

[名・形動]
順調でないこと。順序がくるうこと。また、そのさま。「不順天候」「月経不順」「体調不順
道理に背くこと。秩序に従わないこと。
「老母の命にしたがはざる不孝―のあやまち」〈咄・醒睡笑・四〉
[類語](1変調不調低調異状不振乱調低迷なまるにぶる冴えない伸び悩む上がったりスランプうだつが上がらない弱る弱まる鈍化弱化

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「不順」の読み・字形・画数・意味

【不順】ふじゆん

気候などが順調でない。

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