与那原町(読み)よなばるちよう

日本歴史地名大系 「与那原町」の解説

与那原町
よなばるちよう

面積:四・四五平方キロ

沖縄島南部の東海岸島尻郡北端に位置する。南は佐敷さしき町・大里おおざと村、西は南風原はえばる町、北は中頭郡西原にしはら町に接し、東は中城なかぐすく湾に面する。地形は中城ドームによって中城湾を取巻くように発達した急崖に囲まれる。南に隣接する大里村大里グスク(標高一五五・一メートル)がある台地から延びる雨乞あまごい(標高一三二・六メートル)と北西にそびえる運玉うんたま(標高一五八・一メートル)の間にあって、中城湾に面して海岸低地帯が広がる。与那原よなばる海岸は一九九六年(平成八年)からの中城湾港マリン・タウン・プロジェクトによって埋立が進行し、新しい字の東浜あがりはまが成立。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「与那原町」の意味・わかりやすい解説

与那原〔町〕
よなばる

沖縄県沖縄島南部の東海岸にある町。1949年大里村の一部が分離して町制。町名近世の大里間切与那原村により,海岸の砂(ヨナ)に由来する。那覇市の発展に伴い郊外の住宅地区として開発が進んだ。主産業はサトウキビ,キクの栽培畜産養豚,採卵業が盛ん。特産品に与那原焼の陶器がある。毎年 6月に行なわれる伝統行事の「与那原大網引き」は有名。与那原港は古くから海外交易の拠点として栄え,現在も沖縄島南部交通の要衝。国道329号線,331号線などが通る。面積 5.18km2人口 1万9695(2020)。

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