精選版 日本国語大辞典 「且は」の意味・読み・例文・類語
かつ‐は【且は】
(イ) 「…かつは…」の形で用いられる場合。
(ロ) 「かつは…かつは…」の形で用いられる場合。
② すでに。以前に。
※蜻蛉(974頃)中「絵にもかき、心ちのあまりにいひもいひて、あなゆゆしとかつは思ひしさまにひとつたがはずおぼゆれば」
かつう‐は【且は】
[1] 〘副〙 (副詞「かつは(且━)」の変化した語) 一方では。他面では。
(イ) 「かつうは」が一方にだけ用いられる場合。
(ロ) 「かつうは」が両方に用いられる場合。
※和泉往来(平安末)「不次に昇進且(カツウワ)己が曚愚を採り且(かつうハ)人の偏頗と謂ふ」
[2] 〘接続〙 =かつ(且)(二)
※浮世草子・万の文反古(1696)五「それは御気つまりにて、かつうは御なぐさみにならず」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報