世を知る(読み)よをしる

精選版 日本国語大辞典 「世を知る」の意味・読み・例文・類語

よ【世】 を 知(し)

① 世の中のことを知る。世情に通じる。また、男女の情がわかる。世心づく。
源氏(1001‐14頃)夕顔「ひたぶるに若びたるものから、よをまだしらぬにもあらず」
② 世を治める。国政を執る。
狭衣物語(1069‐77頃か)二「世をしらせ給こと廿年にもならせ給ぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「世を知る」の意味・読み・例文・類語

・る

世情に通じる。また、男女の情を理解する。
「命あらばいかさまにせむ―・らぬ虫だに秋は鳴きにこそ鳴け」〈千載・秋中〉
国を治める。世の中を統治する。
「―・り給はむにもいとめでたき御心もちゐを」〈栄花・月の宴〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android