世襲制(読み)せしゅうせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世襲制」の意味・わかりやすい解説

世襲制
せしゅうせい

特定血統に属する者だけが,特定の地位につくことができる制度一般をさすが,特に統治機構を構成する者の地位に関して問題となる。最高統治者の地位の継承については,世襲制,選挙制,指名制など種々の制度があるが,このなかで世襲制はもっぱら君主国でとられている方式である。なお日本国憲法皇位の世襲を定めている。しかしまれな場合ではあるが,非君主国においても世襲相続が行われることがある。たとえばクロムウェル共和国の護国卿の地位は世襲相続された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android