両舌(読み)リョウゼツ

デジタル大辞泉 「両舌」の意味・読み・例文・類語

りょう‐ぜつ〔リヤウ‐〕【両舌】

仏語。十悪の一。二枚舌を使うこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「両舌」の意味・読み・例文・類語

りょう‐ぜつ リャウ‥【両舌】

〘名〙
① (形動) 仏語。十悪の一つ両方の人にそれぞれ相違したことを言って、両人を仲たがいさせること。人の仲をさくことば。陰口を言うこと。離間語(りけんご)ともいう。また、単に一つのことを両様に言うこと。二枚舌をつかうこと。また、そのようなさま。
菅家文草(900頃)一〇・為小野親王謝別給封戸第三表「臣師事者世尊、何屈申於両舌
史記抄(1477)一一「あちいきこちいきして両舌に物を云者ぞ」 〔大乗義章‐七〕
両者弁舌の意。
※造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉二「時有りて両舌(リャウゼツ)相争そふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「両舌」の意味・わかりやすい解説

両舌
りょうぜつ

仏教用語。2人の人に対して異なったことを言い,2人の仲を悪くして互いに争わせること。離間語ともいい,十悪の一つ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

普及版 字通 「両舌」の読み・字形・画数・意味

【両舌】りようぜつ

二枚舌。

字通「両」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android