中の緒(読み)なかのお

精選版 日本国語大辞典 「中の緒」の意味・読み・例文・類語

なか【中】 の 緒(お)

① 箏の一三弦のうち中程の弦。第六弦から第一〇弦までとも、第八弦から第一〇弦までともいう。中緒(なかお)
② 琴について、七弦のうち第四弦をいうとする説がある。
源氏(1001‐14頃)明石「あふまでのかたみに契る中のをのしらべはことに変らざらなむ」
和琴(わごん)について、六弦のうち第二弦をいうとする説がある。
仙源抄(1381)「わごんの中のをとは二の絃(を)也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「中の緒」の意味・読み・例文・類語

なか‐の‐お〔‐を〕【中の緒】

楽箏がくそうの13弦のうち、第6から第10までの弦。また、和琴わごんの6弦のうち第2の弦、きんの7弦のうち第4の弦。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android