中井朝一(読み)なかい あさかず

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中井朝一」の解説

中井朝一 なかい-あさかず

1901-1988 昭和時代の映画カメラマン。
明治34年8月29日生まれ。帝国キネマ,新興キネマをへて昭和16年東宝に入社戦後は黒沢明監督とくみ,「野良犬」「生きる」「七人の侍」「乱」などの撮影を担当した。昭和63年2月28日死去。86歳。兵庫県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の中井朝一の言及

【成瀬巳喜男】より

…東京の下町の金銭感覚,芸道の過酷さなどを好んで描き〈ペシミズムのメロドラマ作家〉とも呼ばれるが,脚本の日本的な湿り気を超えた鮮烈な映画的造形性によって映画的普遍性と接し合っている。《歌行灯》(1943)の林の中の木漏れ日の美しさは,撮影の中井朝一を通して黒沢明監督の《羅生門》(1950)をはるかに予告している。【蓮實 重】。…

※「中井朝一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android