中井(読み)ナカイ

デジタル大辞泉 「中井」の意味・読み・例文・類語

なかい〔なかゐ〕【中井】

姓氏の一。
[補説]「中井」姓の人物
中井甃庵なかいしゅうあん
中井竹山なかいちくざん
中井英夫なかいひでお
中井正一なかいまさかず
中井履軒なかいりけん

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日本歴史地名大系 「中井」の解説

中井
なかい

現穴水町中居なかい・中居南に比定される中世地名。応永三年(一三九六)三月二六日の寺山五社大明神懸仏(出口家蔵)に「中居 大工小泉長左衛門」とある。中世から鋳物の生産地として知られ、平安時代の「堤中納言物語」(よしなしごと)の「けぶりが崎に鋳るなる能登がなへ」や、「新猿楽記」にみえる「能登釜」の産地と推定されている(中居鋳物史)。戦国時代に中井で生産された在銘製品と鋳物師として次のものがある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「中井」の意味・わかりやすい解説

中井[町] (なかい)

神奈川県中南部,足柄上郡の町。人口1万0010(2010)。大磯丘陵の中央部を占める。丘陵を刻む押切川と葛川低地集落が発達し,水田が開ける。丘陵緩斜面は畑地急斜面ミカン園に利用されている。近世にはタバコの栽培が盛んで,昭和初期からは酪農が普及したが,現在はミカンと野菜の栽培が中心である。骨材用に使われる山砂利の採取も行われる。北部を東名高速道路が通り,町界のすぐ北に秦野中井インターチェンジがあり,住宅地化も進んでいる。秦野市に接する北端には関東大震災の際できた震生湖があり,観光地となっている。
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