中土佐町(読み)なかとさちよう

日本歴史地名大系 「中土佐町」の解説

中土佐町
なかとさちよう

面積:九三・二〇平方キロ

高知市から国道五六号に沿って西へ約四七キロの地にある。土佐湾に面した東側を除き、三方は西北端にある綱付つなつけ(八四二メートル)から東と南に延びる山嶺で囲まれ、北は須崎市、西は大野見おおのみ村、西から南にかけては窪川くぼかわ町。ゆす山方面に発する久礼くれ川は途中長沢ながさわ川を合せて久礼湾に注ぎ、火打ひうちもり(五九〇メートル)から流れ出るかみ加江かえ川は上ノ加江湾に注いでともに下流複合扇状地をつくる。海岸は沈降海岸をなし、北から青木あおき崎・大津おおつ崎・加江かえ崎・矢田部やたべ崎・なか岬などの諸岬を形成、これらの岬の間に久礼湾・上ノ加江湾・矢井賀やいか湾などがある。

明治二二年(一八八九)町村制施行により当町域は久礼村と、上ノ加江村と矢井賀村が合併した上ノ加江村との二村となる。

中土佐町
なかとさちよう

2006年1月1日:高岡郡中土佐町・大野見村が合併
【大野見村】高知県:高岡郡
【中土佐町】高知県:高岡郡

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中土佐町」の意味・わかりやすい解説

中土佐〔町〕
なかとさ

高知県西部土佐湾に面する町。 1957年久礼町と上ノ加江町が合体し中土佐町が発足。 2006年大野見村と合体。東部沿岸地域はリアス海岸をなし,西部は四万十川の上流域にあたり,標高 300~500mの山林が占める。良質のヒノキを産するほか,稲作が盛んに行なわれ,大野見米として古くから有名。中心集落の久礼は久礼湾に臨む良港で,古くからカツオ漁の基地として栄えた。木材集散地でもある。南部上ノ加江はかつてはブリ定置網漁業で繁栄したが,カツオの一本釣りなどの沿岸漁業に転じた。久礼八幡宮の大祭,久礼城跡,双名島で知られる。 JR土讃線,国道 56号線が通る。面積 193.21km2。人口 6002(2020)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android