中坊氏(読み)なかのぼううじ

世界大百科事典(旧版)内の中坊氏の言及

【奈良奉行】より

…奈良町および大和一国の民政,寺社のことを管掌する。関ヶ原の戦後,はじめ大久保長安配下の奉行衆が奈良支配にあたったが,1613年(慶長18)よりかつて興福寺の被官であった中坊氏が起用され,これ以後奈良奉行の職名がおこった。しかし中坊氏の時代には,中世において大和支配の権を有していた春日社・興福寺対策にその主要な任務があり,民政上の権限は確立しておらず,また大和国内の幕領代官をも兼任するなど,制度的には過渡的な段階にあった。…

【奈良奉行】より

…奈良町および大和一国の民政,寺社のことを管掌する。関ヶ原の戦後,はじめ大久保長安配下の奉行衆が奈良支配にあたったが,1613年(慶長18)よりかつて興福寺の被官であった中坊氏が起用され,これ以後奈良奉行の職名がおこった。しかし中坊氏の時代には,中世において大和支配の権を有していた春日社・興福寺対策にその主要な任務があり,民政上の権限は確立しておらず,また大和国内の幕領代官をも兼任するなど,制度的には過渡的な段階にあった。…

【竜門騒動】より

…大和国吉野郡の旗本(前奈良奉行)中坊氏(3500石)の知行所竜門郷(現在の吉野郡吉野町と宇陀郡大宇陀町にわたる21村のうち15村)に起こった年貢減免強訴の百姓一揆。1818年(文政1)年貢増徴の非をとなえて西谷村細峠の小商人又兵衛らが住民数百人を呼集(14村),平尾村の代官所に押しかけて浜島清兵衛を殺害,さらに大庄屋宅を襲った。…

※「中坊氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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