中央アジアイスラム圏(読み)ちゅうおうアジアイスラムけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中央アジアイスラム圏」の意味・わかりやすい解説

中央アジアイスラム圏
ちゅうおうアジアイスラムけん

中央アジアのイスラム系共和国は,歴史的にみてイラントルコとの関係が深い。ソ連崩壊後,両国は独立した共和国に対し経済協力機構 (ECD) ,カスピ海沿岸協力機構,黒海経済協力機構などによって積極的な政治的,経済的接近を試みている。湾岸諸国ではサウジアラビアが宗教的接近を行う一方オマーンは同地域の石油開発やパイプライン設備に関心を高めている。 1992年5月,トルクメニスタンの首都アシュガバートで,イラン,トルコ,パキスタンカザフスタンウズベキスタン,トルクメニスタン,キルギスタンの7ヵ国が参加して,中央アジア共和国首脳会議が開催され,中央アジア横断鉄道建設の促進,トルクメニスタンの天然ガスをイラン,トルコ,ヨーロッパに供給するためのガス・パイプラインの建設,国際的自動車交通網の整備の3点で合意した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android