中札内村(読み)なかさつないむら

日本歴史地名大系 「中札内村」の解説

中札内村
なかさつないむら

面積:二九二・六九平方キロ

昭和二二年(一九四七)九月、河西かさい大正たいしよう村から分立して成立した同郡の自治体。北海道南東部、十勝支庁管内西部中央に位置し、河西郡南東部を占める。北は帯広市、東は河西郡更別さらべつ村、南は広尾ひろお大樹たいき町、西は日高支庁静内しずない静内町新冠にいかつぷ新冠町に接する。村域は東西約一二キロ・南北二八キロ。西端は日高山脈が走り、中央部を同山脈に発した札内川が南東流から向きを転じて北東へ流れる。日高山脈中には一〇〇〇メートル以上の山岳が東から岩内いわない(一四九七・七メートル)十勝幌尻とかちぽろしり(一八四六メートル)、札内岳(一八九五・五メートル)、さらに西境には北からカムイエクウチカウシ山(一九七九・四メートル)コイカクシュサツナイ岳(一七一九メートル)などがそびえる。西半の札内川上流域は山岳地帯の国有林で、そのほかは南札内みなみさつない新札内しんさつない元更別もとさらべつの山麓地帯を除けば、おおむね標高百―二百数十メートルの地帯である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中札内村」の意味・わかりやすい解説

中札内〔村〕
なかさつない

北海道南部にある村。 1947年大正村 (現帯広市の一部) から分離して成立。地名アイヌ語のサチナイ (乾いた川の意) に由来。テンサイジャガイモ,豆類などの栽培乳牛飼育養豚,養鶏などの畜産が行われる。デンプン工場,製材工場があり,農・林産加工業が発達国道 236号線が通る。面積 292.58km2。人口 3884(2020)。

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