中村 弧月(読み)ナカムラ コゲツ

20世紀日本人名事典 「中村 弧月」の解説

中村 弧月
ナカムラ コゲツ

明治・大正期の文芸評論家,小説家



生年
明治14(1881)年5月6日

没年
(没年不詳)

出生地
東京・浅草

本名
中村 八郎

学歴〔年〕
早稲田大学英文科卒

経歴
明治時代にゴーリキー「暮ゆく海」などを翻訳。大正に入り「早稲田文学」に「彼、彼自身及び其影」などの小説を発表、「文章世界」に文芸時評を書いた。大正4年同誌に正宗白鳥谷崎潤一郎田村俊子、武者小路実篤らを論じた「現代作家論」を連載した。同年「第三帝国」の編集者となり、文芸時評を担当。5〜6年評論、小説を発表。坂本紅蓮洞らと並ぶ蓬髪垢衣の大正文壇の奇人として知られる。著書に「現代作家論」「最も新しき鶏の飼方」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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