中村震太郎(読み)なかむら しんたろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村震太郎」の解説

中村震太郎 なかむら-しんたろう

1897-1931 大正-昭和時代前期の軍人
明治30年7月4日生まれ。陸軍参謀本部員。昭和6年対ソ作戦計画のための現地調査目的で変装して満州(中国東北部)興安嶺(こうあんれい)方面を旅行中,6月27日中国兵にスパイとして殺害された。35歳。没後少佐に進級。軍は事件を利用して排外主義をあおった。新潟県出身。陸軍大学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の中村震太郎の言及

【中村大尉事件】より

…1931年陸軍大尉中村震太郎(参謀本部員)一行が満州をスパイ旅行中に中国兵に殺害された事件。参謀本部から対ソ戦略に必要な満州兵要地誌調査の命を受けた一行は身分を偽装し,同年6月上旬北満の洮索(とうさく)地方に潜入したが,蘇鄂公爺(そかくこうや)廟近くの村落で中国屯墾軍第3団(関玉衡指揮)の兵士に捕らえられ,6月27日同大尉と同行の井杉延太郎予備騎兵曹長ら4人が射殺された。…

※「中村震太郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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