中村魁車(読み)なかむらかいしゃ

改訂新版 世界大百科事典 「中村魁車」の意味・わかりやすい解説

中村魁車 (なかむらかいしゃ)
生没年:1875-1945(明治8-昭和20)

歌舞伎俳優。大阪の生れ,初世中村鴈治郎の門下として,初名中村成太郎。1899年上京して修業。1914年浪花座で魁車と改名。以後3世中村梅玉と並んで鴈治郎の相手役を演じ,上方風のねばりのある芸風で重用された。女方ばかりでなく立役,老け役をも兼ねたが,戦災死をとげた。当り役は《河庄》の小春,《引窓》のお早,《弥作の鎌腹》の弥作など。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村魁車」の解説

中村魁車 なかむら-かいしゃ

1875-1945 明治-昭和時代前期の歌舞伎役者
明治8年12月21日生まれ。初代中村鴈治郎(がんじろう)の門弟。中村成太郎(なりたろう)と名のって明治14年初舞台。大正3年魁車と改名。女方,立役(たちやく),老役(ふけやく)などをかねた。当たり役は「河庄」の小春など。昭和20年3月13日死去。71歳。大阪出身。本名は桂栄太郎。俳名は桂荘。屋号新駒屋

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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