中結(読み)なかゆい

精選版 日本国語大辞典 「中結」の意味・読み・例文・類語

なか‐ゆい ‥ゆひ【中結】

〘名〙
① 中帯を結うこと。衣服身丈に着るために、腰の中ほどに帯を結んで腰折りにすること。また、その帯。
今昔(1120頃か)二三「中結にして高足駄を履て、杖を突て、只独り寺の許に歩み出て」
包物などの中ほど、または内部を紐などで結び括ること。また、その紐など。
※滑稽本・狂言田舎操(1811)上「のし進上と染抜たるを、八所縫の小風呂敷にして、腹帯もて中結(ナカユヒ)し」

なか‐ゆ・う ‥ゆふ【中結】

〘自ハ四〙 中結いをする。腰の中ほどに帯などを結ぶ。
※今昔(1120頃か)二九「男見るに、実に、女の中結て市女笠着たる、築垣に向て、蹲に居たり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の中結の言及

【竹刀】より

…竹刀の棟にあたるところに,柄革から先革にかけて弦を張り,切先から約30cmくらいのところを細い革できつく縛る。これを中結(なかゆい)という。竹刀の長さは普通3尺6寸(約110cm)以上3尺9寸(約118cm)以内のものを用いることになっている。…

※「中結」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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