日本大百科全書(ニッポニカ) 「中里(群馬県)」の意味・わかりやすい解説
中里(群馬県)
なかさと
群馬県南西部、多野郡(たのぐん)にあった旧村名(中里村(むら))。現在は多野郡神流町(かんなまち)の西部を占める一地区。2003年(平成15)万場町(まんばまち)と合併し、神流町となる。旧中里村地区は、神流川上流域の山村で、全域が傾斜地、高い所は1000メートルを超える。神流川沿いに十石峠(じっこくとうげ)街道が走り、そこにおもな集落が点在する。水田はなく、畑は「耕して天に至る」の観を呈し、コンニャクイモ、クワ、雑穀が栽培される。いわゆる山中(さんちゅう)地方で、国道462号が通じ、JR高崎線新町駅から藤岡(ふじおか)、鬼石(おにし)を経由するバス便がある。また、国道299号が志賀坂(しがざか)トンネルを越えて埼玉県秩父(ちちぶ)の小鹿野(おがの)町にも通じる。過疎化が著しい。
[村木定雄]
[参照項目] |
|