丸子船・丸木船(読み)まるこぶね

精選版 日本国語大辞典 「丸子船・丸木船」の意味・読み・例文・類語

まるこ‐ぶね【丸子船・丸木船】

〘名〙 中世末期以来、琵琶湖水運の主力をなした特異な船型・構造をもつ運送船。板を縦はぎしてくり船のようにまるい船首にし、船体主部両側はおも木と称する半丸太を用いるなど、近世の和船形式とは著しく異なり、北陸地方のはがせ船に共通する構造をもつ。三十石積から五百石積まであり、百石積以上を大丸子、以下を小丸子と呼んだ。丸船。丸太船。まるきぶね。まるこ。〔書言字考節用集(1717)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android