丸駒温泉(読み)まるこまおんせん

日本歴史地名大系 「丸駒温泉」の解説

丸駒温泉
まるこまおんせん

[現在地名]千歳市幌美内

支笏しこつ湖の北岸恵庭えにわ(一三一九・七メートル)山麓にある温泉。一帯支笏洞爺しこつとうや国立公園に含まれ、支笏湖対岸には風不死ふつぷし(一一〇二・五メートル)を望む。泉質塩化物泉、源泉温度は摂氏五一度。腰痛・神経病・慢性婦人病などに効能があるとされる。「北海道地質報文」によると同地をタプコプラといい、旧温泉家屋が所在していたことを記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「丸駒温泉」の意味・わかりやすい解説

丸駒温泉
まるこまおんせん

北海道南西部、千歳(ちとせ)市にある温泉。支笏湖(しこつこ)の北岸、恵庭岳(えにわだけ)山麓(ろく)にあり、1915年(大正4)から開かれているが、旅館は1軒しかない。支笏湖の湖上遊覧の寄港地で、また恵庭岳登山の基地となっている。湖岸沿いに道路があり、秘境オコタンペ湖の探勝もできるため、来訪者は多い。泉質は塩化物泉。湖畔には野天風呂(ぶろ)もある。

[奈良部理]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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