丹後街道(読み)たんごかいどう

日本歴史地名大系 「丹後街道」の解説

丹後街道
たんごかいどう

越前敦賀起点とし、若狭を横断して丹後田辺たなべ(現京都府舞鶴市)宮津みやづ(同宮津市)に至る街道。敦賀―田辺間は現国道二七号にほぼ合致する。丹後街道の称は近世以降のもので、近世、敦賀や丹後からは若狭街道とよばれた。

古代の北陸道松原まつばら(跡地は現敦賀市)から分岐した官道で、「延喜式(兵部省)に「若狭国駅馬」として「弥美、濃飯各五疋」とある。弥美みみ駅は現三方郡美浜町郷市ごいち辺りに、濃飯のい(天平四年九月の平城宮出土木簡に玉置駅がみえ、同一駅と考えられる)は現遠敷郡上中かみなか玉置たまきに比定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「丹後街道」の意味・わかりやすい解説

丹後街道
たんごかいどう

福井県南西部と京都府北東部を結ぶ街道。福井県敦賀市から若狭町小浜市高浜町を経て府県境の吉坂峠を越えて京都府舞鶴市にいたる。現在の国道 27号線にあたり,日本海側の縦貫道路の一部をなす。

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