丹波口(読み)タンバグチ

デジタル大辞泉 「丹波口」の意味・読み・例文・類語

たんば‐ぐち【丹波口】

京の七口の一。京都から老ノ坂を経て丹波方面に至る街道口。

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精選版 日本国語大辞典 「丹波口」の意味・読み・例文・類語

たんば‐ぐち【丹波口】

京都市下京区の旧地名。京都から老ノ坂を経て丹波方面に至る街道の口。その位置時代によって変化するが、中世には西七条口を称したらしい。近世には一貫町通(下松屋町通)五条下ル丹波街道町をいい、京の七口の一つに数えられた。また、島原遊郭への道でもあった。

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日本歴史地名大系 「丹波口」の解説

丹波口
たんばぐち

京都からかつら川を越え、西へおいさかを越えて丹波国へ行く丹波路の起点。中世には七条大路の西末がこの街道に続いていたために、大宮大路との交点西側に「西七条口」とよばれる関があり、その辺りを丹波口とよんだと思われる。嘉吉元年(一四四一)九月の土一揆に蜂起した農民たちのうちに「丹波口一揆千人」などとあるのも(東寺執行日記)、この辺りの者たちであろう。また天文二年(一五三三)の折も「西ノ衆北野ヘ出候テ、ドコナランシラズ少ヤケ候、(中略)京衆モ少懸合候、敵モヤガテ高雄ヘ引候、六時ニ丹波口ニ篝廿計候也」(「社家記録」同年五月二八日)とあり、丹波口に篝をたいている。

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