精選版 日本国語大辞典 「主」の意味・読み・例文・類語
ぬし【主】
あるじ【主】
しゅ【主】
あろじ【主】
しゅう【主】
のし【主】
にし【主】
おも‐な【主】
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『旧約聖書』では神は主であるという場合、それは神が万物の創造主、宇宙と全人類の唯一の主権者、生と死との支配者であることを意味する。ヘブライ人は神の名ヤーウェを唱えず(「出エジプト記」20章7)、これを主(アドーナーイ)とよび、ギリシア語訳『旧約聖書』では、ヤーウェを主(キュリオス)と訳している。『新約聖書』では初代教会は十字架の死と復活のイエスへの信仰から「イエスは主(キュリオス)である」(「コリント書Ⅰ」12章3、「ピリピ書」2章11、「ロマ書」10章9など)と告白した。これはイエスを神と告白することと同じであって、初代教会以来の基本的信仰である(「コリント書Ⅰ」16章22)。
[野口 誠]
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