乙島(読み)おとじま

日本歴史地名大系 「乙島」の解説

乙島
おとじま

門川町の沖合約一キロにある小島。門川湾内にあって周囲約四キロ、面積一七ヘクタール、最高所が標高七九・三メートルの無人島全島が新生代第三紀の尾鈴山酸性岩類からなり、東側柱状節理の発達した岩石海岸となっており、多くの海食洞がみられる。最大のものは茶屋ちややの大門で、別名竜宮りゆうぐうのぞきとよばれ、奥行六〇メートルに達するという。「日向地誌」には「尾末浦ノ東南ニ当リ(中略)島民一戸農漁ヲ業トス」「往来ノ商船風潮ヲ候スルモノ多ク此ニ碇泊ス」とある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「乙島」の意味・わかりやすい解説

乙島
おとしま

宮崎県北部、東臼杵(ひがしうすき)郡門川町(かどがわちょう)にある小島。周囲約4キロメートル。門川港から約1キロメートル沖合いの門川湾内にあり、標高は79メートル。全島石英斑岩(はんがん)からなり、南部東部は数十メートルの柱状節理の絶壁をなす。ここには海食洞もみられ、最大のものは「竜宮のぞき」とよばれており、奥行は63メートルある。夏季キャンプ場が開かれる。

[横山淳一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「乙島」の意味・わかりやすい解説

乙島
おとしま

宮崎県北部,門川町の門川湾口にある周囲約 3kmの島。面積 0.034km2。石英斑岩から成り,最高点は標高 79m。島の東側には海食による大小7つの洞窟がみられ,島内にはビロウその他の亜熱帯性植物が繁茂している。島の西側には平地があり,夏季キャンプ場が開かれる。

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デジタル大辞泉プラス 「乙島」の解説

乙島(おとじま)〔宮崎県〕

宮崎県東臼杵郡門川町、門川湾内にある無人島。夏季には期間限定のキャンプ場「夢人島サバイバルアイランド乙島キャンプ場」が開かれる。

乙島(おとじま)〔京都府〕

京都府舞鶴市、舞鶴湾内にある無人島。名称は、上から見ると「乙」の字の形に見えることから。

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