九原(読み)キュウゲン

デジタル大辞泉 「九原」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐げん〔キウ‐〕【九原】

中国春秋時代しんけい大夫たいふの墓のあった地名から》墳墓墓地。また、あの世黄泉よみ
獄門にかくるまでもなくて、―の苔に埋もれにけり」〈太平記・七〉

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精選版 日本国語大辞典 「九原」の意味・読み・例文・類語

きゅうげん キウゲン【九原】

〘名〙 (古代中国の晉の国の貴族の墓のあった地名。山西省新絳県の北にある)
墓場、墓地のこと。九泉。
※本朝文粋(1060頃)一四・為重明親王家室四十九日願文〈大江朝綱〉「白雞驚睡。九原之駕不帰」
※太平記(14C後)七「獄門にかくるまでもなくて、九原(キウゲン)の苔に埋れにけり」 〔史記‐蘇秦伝〕
死後の世界。あの世。黄泉。よみじ。また、死者をいう。
※蕉堅藁(1403)古河襍言「千載九原如何作、香盟応遠持期」 〔蘇軾‐故李承之待制六丈挽詞〕

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普及版 字通 「九原」の読み・字形・画数・意味

【九原】きゆうげん

墓地。

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