九寨溝

世界遺産情報 「九寨溝」の解説

九寨溝

九寨溝(きゅうさいこう)は、四川省の省都である成都の北400kmに位置する秘境です。4000mを越す深山原始林を背景に、宝石のような大小100余りの澄み切った湖沼渓流瀑布が延べ50kmにもわたって連なっています。森にはパンダなどが棲み、「神話の世界」とも言われる景勝の地です。湖の透明度は約30mで、底に沈んでいる木まで一片の曇りもなく見える美しさ。1970年代に森林伐採の労働者によって偶然発見され、今や中国では有名な観光地となっています。1992年にユネスコの世界自然遺産に登録されました。

出典 KNT近畿日本ツーリスト(株)世界遺産情報について 情報

百科事典マイペディア 「九寨溝」の意味・わかりやすい解説

九寨溝【きゅうさいこう】

中国,四川省南坪県城の南西40kmの岷山山脈山中にある峡谷。奥行き40km余りで,周囲チベット族の村が九つあることから九寨溝と名づけられた。一帯は原始林に覆われ,標高2000〜4000mで河沿いに100余りの湖沼がある。ジャイアント・パンダ,金絲猴など多種類の希少動物が生息しており,国家重点風景名勝区に指定されている。1992年世界自然遺産に登録。

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