精選版 日本国語大辞典 「乳臭」の意味・読み・例文・類語
ちち‐くさ・い【乳臭】
〘形口〙 ちちくさ・し 〘形ク〙
① 乳のにおいがする。ちくさい。
※浄瑠璃・姫小松子日の遊(1757)二「乳(チチ)くさい形りをして」
※こども(1968)〈北杜夫〉二「おそらく妹ならこう言うであろうと思われる単純な乳くさいお話をした」
ちちくさ‐さ
〘名〙
ち‐くさ・い【乳臭】
〘形口〙 ちくさ・し 〘形ク〙
① =ちちくさい(乳臭)①
② =ちちくさい(乳臭)②
※詩学大成抄(1558‐70頃)一「初心なことを口猶乳臭(チクサシ)と云たぞ」
※歌舞伎・宝莱曾我島物語(島の徳蔵)(1870)二幕「まだ子供、乳臭(チクセ)えやうに思はれて」
にゅう‐しゅう ‥シウ【乳臭】
〘名〙
① 乳(ちち)のにおいのすること。また、その年頃。
※小右記‐寛仁二年(1018)五月四日「皆是年少人等也。口猶乳臭」
② (形動) 幼く未熟なこと。また、そのさま。年少で経験の浅いことをあざけっていう語。
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