世界大百科事典(旧版)内の乳頭腺癌の言及
【甲状腺癌】より
…甲状腺癌には,甲状腺ホルモンを産生している濾胞上皮から発生する乳頭腺癌,濾胞腺癌および未分化癌と,カルシトニンを産生する傍濾胞細胞から生じる髄様癌とがある。甲状腺癌の約90%を占める乳頭腺癌と濾胞腺癌は他臓器の癌と比べて生物学的性質がおとなしく,リンパ節や肺,骨,脳への転移は起こすが,10年たっても患者は元気でいることが多い。…
【腸管ポリープ】より
…腸管内腔に突出する限局性腫瘤(ポリープ)の総称。粘膜上皮に由来することもあり,粘膜下腫瘍によることもある。したがって形態も多様で,球状で茎をもって移動するものから,茎のない半球状や,ごくわずかな高まりを示すものまである。大きさも管腔をふさぐほどの大きさに及ぶものまである。単一のこともあり,多発のこともある。100個以上多発する場合,ポリポーシスという名称が用いられる。腫瘤を構成している組織により,腫瘍性と非腫瘍性とに分ける。…
※「乳頭腺癌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」