乾式熱転写(読み)かんしきねつてんしゃ

世界大百科事典(旧版)内の乾式熱転写の言及

【熱転写】より

…紙に染料などを印刷して作った転写紙と繊維製品を密着させ,熱を加えて染料を紙から繊維製品に移行させる技術をいい,きわめて特殊な捺染(なつせん)の一種である。類似の技術に染料や顔料を転写紙より移行させた後,スチーミングなどの湿式加熱で発色させる湿式熱転写も熱転写に属するが,分散染料を乾式加熱して昇華転写させる乾式熱転写が重要である。歴史的には1958年フランスのマシュール社によって開発されたが,その後,分散染料の選択,バインダー,分散剤のくふうにより,この乾式熱転写の技術は簡便性,良再現性,省エネルギー,入手の容易さなどの点で喜ばれ,印刷会社の製作した転写紙を購入し,家庭でアイロンで転写できるまでになった。…

※「乾式熱転写」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android