亀の子束子(読み)カメノコタワシ

デジタル大辞泉 「亀の子束子」の意味・読み・例文・類語

かめのこ‐たわし〔‐たはし〕【亀の子束子】

《形が亀に似るところから》シュロ繊維などを短く切りそろえ、楕円形に束ねたたわし。商標名。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

食器・調理器具がわかる辞典 「亀の子束子」の解説

かめのこたわし【亀の子束子】

やしの実からとれる繊維を針金で束ねて短く切りそろえ、棒状にしたものを、曲げて楕円形にととのえたたわし。株式会社亀の子束子西尾商店の登録商標だが一般的にも用いる。◇形が亀に似ることから。

出典 講談社食器・調理器具がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の亀の子束子の言及

【たわし(束子)】より

…わら(藁)やシュロの毛を切って束ね,鍋や桶をみがき洗う道具。柳田国男《方言覚書》によれば東京でもいくつかの名で呼んでいたが,亀の子束子という商品が盛んに売れたため〈たわし〉となったといい,束子は当て字で意味は不明としている。さらに,東北で〈もだら〉〈もったら〉と呼ぶのは持ち手藁がつまったもの,岩手で〈とぎたら〉と呼ぶのは磨ぎ手藁,奈良で〈なわどら〉〈けどら〉というのは材料の縄,毛を冠したものであり,また〈ささら(簓)〉〈したら〉〈そうら〉と呼ぶ地方があるのは,ささらの名と混同したものと述べている。…

※「亀の子束子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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