亀手(読み)きんしゅ

精選版 日本国語大辞典 「亀手」の意味・読み・例文・類語

きん‐しゅ【亀手】

〘名〙 (「亀」はひびわれの意) 寒さでひびがきれた手。また、手にひびがきれること。きしゅ。
※随得集(1388頃)謝竺仙和尚恵手衣韻「十指双拳冷欲冰、不亀手計豈無憑」 〔荘子‐逍遙遊〕

き‐しゅ【亀手】

信長記(1622)起「まことに愚が亀手(キシュ)禁口のはなはだつたなきをもって爰にをよぶ事」

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デジタル大辞泉 「亀手」の意味・読み・例文・類語

き‐しゅ【亀手】

亀の甲のように、ひびのきれた手。きんしゅ。
夏日は流汗し冬日は―して勤苦労働に役しつつある多数貧乏人」〈河上肇貧乏物語

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普及版 字通 「亀手」の読み・字形・画数・意味

【亀手】きんしゆ

手のひびきれ。〔荘子、逍遥遊〕宋人(そうひと)に善く不龜手のを爲(つく)るり。世絖(へいへきくわう)(綿に塗り薬をつけてのばしたもの)を以て事(家業)と爲す。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「亀手」の解説

亀手 (カメノテ)

植物ツユクサ科一年草イボクサ別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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